![]()

島本美由紀
料理研究家
韓国人の父と日本人の母の間に生まれ、両国の食文化に触れながら育ったことから、日本の食に合った韓国料理のアレンジメニューを多数考案している。忙しい主婦や手間を除きたい人に向けて“時短料理”を提案し、主婦を中心に人気を博している。テレビ、雑誌などのメディアに出演するほか、講演会や調理器具のプロデュースなど多方面で活躍。著書には、「おうちで簡単!元気が出る韓国ごはん」や「キムチごはん」などがある。現在、料理教室「マンナキッチン」も主宰している。


これまでの2品(松茸・栗)が主役としての用い方だったのに対し、今回は主役vs脇役のコラボ。いくら名優でも脇役が良くなければ、美味しいものにはならない。そんなことを島本美由紀さんがこのメニューで教えてくれた。
明石鯛は淡泊で上品な味を持ち、口に入れると、ほんのり甘みがする。魚の中でも鯛は特別な存在で、お祝い事の席などによく登場する。その鯛の中でも明石鯛は、さらにトップブランド。大半のものが水揚げされ、魚やスーパーではあまり見かけることがない。島本さんは、「そんな高級魚なのだから素材の持ち味をいかすのが先決」とばかりに薄めのダシで味わう料理を提案してくれた。薄いといっても味が物足りないものではない。そこは昆布に干し椎茸を加えることで、薄く上品ながらも深みのある味に調えている。 昆布と韓国産干し椎茸で摂ったダシは、明石鯛の持つ味を十分に引き立てるもの。「上品なダシと高級食材(明石鯛)の両方の味を楽しむ和食です」との言葉は、まさに今回のコラボをよく表している。

「昆布と鰹の合わせダシの方がポピュラーですが、時には色んなものに昆布と干し椎茸の合わせダシを活用してみるのもいいでしょう。たまに作ることで、きっと家族の反応も違うはずですよ」と島本さんは話す。ことに年配の方が家族の中にいる場合は、この手の上品なダシがうけるに違いない。明石鯛という超A級素材をもうまく主役に仕立てる、韓国産干し椎茸は、まさにスグレモノといえよう。